栽培環境

気温

茶栽培の適地は年平均13~16℃であり、冬の最低平均温度が-5℃~-6℃以上の地域が良く、最低気温が-13℃~-14℃以下になると栽培が難しい。韓国の実情からみると、年平均気温が16℃以上になれば収量は高いが品質が落ち、30℃以上では収量と品質がともに落ち、35℃以上になれば高温障害を受ける。

茶の木の栽培主産地の平均気温(℃)

地域,光州,宝城,済州,河東,金海
地域 光州 宝城 済州 河東 金海
平均気温 12.8 13.1 14.7 13.2 14.6

降水量

茶の木の新草生長には、光、温度、水気が必要であり、降水量は年間最低1,300mm以上が必要で、若芽が出る2~4月に降水量が足りなければ新茶の萌芽期が遅くなり、7月中~9月初には水分蒸発が多いため、降水量の多い方が茶の木の生育に良い。

気象条件

  • 気候が涼しくて昼夜間の温度差が多く、河川周辺の湿度が高い地域で生産された茶が品質が良い。日光は好むが強すぎるよりは暖かい日光がいい。気温が高く、日光の量が多ければ生育が低下し、タンニン含量が増加するため、自然光50%程度が生長率が良好。
  • 適正日光量:0.5~0.6cal/㎠ (夏季の高温時は、12~13cal/㎠)

土壌

適正酸度はpH4.5~5.5程度の弱酸性だが、他の作物が好むpH6~7の中性では茶の生育が悪く、むしろph4~4でも正常に生育し、土壌の水分は90%程度が適切である。