本郡の総面積は675.5㎢で慶南の6.4%を占めており、現在は1邑12面の108法政里、31行政里、520の班、580の自然村がある。
気象概況を見ると、春には満洲地方から東の方へ移動してくる温帯性低気圧が発達して強風が吹き、華北地方から飛来する黄沙現象が見られる。
夏には北太平洋高気圧の勢力とオホーツク海洋に中心を置いた海洋性寒帯高気圧の勢力により梅雨前線が形成され、7~8月に集中豪雨を伴った台風が頻繁に訪れる。
秋には澄んだ清明な天気が続き、冬には北西季節風が発達し寒い日が続く。
気温は年平均14℃、最低気温は零下13.3℃、最高気温は37.3℃であり、降雨量は月平均 259㎜、年平均 1、409㎜に至る。
地勢は小白山脈が北から南へ回りながら、北には智異山、西には白雲山が突き合わせて聳えており、南部地域には多くの島と湾を包容する多島海を成している。 白頭大幹の最後の山脈となる智異山と多くの多島海を抱く南海の海に閑麗海上国立公園がある。これにより花開地域は高い山岳地域としてトキ峰(1,533m)、霊神峰(1,650m)、三角高地(1,586m)、三神峰(1,284m)など、1,000メートルを超える高峰と兄弟峰、碧宵嶺、霊神峰などが並び、智異山から発源して南海に至る蟾津江は河東の生活の基かつ生命線である。
白雲山と智異山の間に蟾津江が流れて沖積平野を成しており、花開と岳陽の間には兄弟峰が聳えている。また、赤良面と岳陽面の間には鳩在峰が、青岩地域には三神峰が智異山の威容を誇っており、南海に向かう金烏山と適度に調和している。
海岸は約60㎞で、辰橋湾の西岸の辰橋里から閑麗海上国立公園を経て蟾津江入口の金城面高浦里に至っているが、このように河東郡は智異山の威容と広い南海の海、蟾津江の悠然さが調和を成す所である。