‘セミコル(井戸)陶窯’として名高いここは、古代から陶磁器に使われる土の優秀性をもとに加耶時代の土器文化を花咲かせ、高麗時代には青磁も焼き、朝鮮時代には南部地方最大の庶民陶磁器を生産した所でもある。
15世紀前後‘ヌンバギサバル(井戸茶碗)'が日本に渡り、文禄・慶長の役(壬辰倭乱)の時には陶窯地に数多くの陶工が日本軍に連れ去られ、彼らによって製作された‘ヌンバギサバル(井戸茶碗)'が高官顕職の茶道用陶器として利用され、現在日本の国宝に指定されている。この陶窯地は、1974年慶尚南道指定文化財24号に指定され、1983年‘ヌンバギサバル(井戸茶碗)'再現のため陶窯地が復元されて陶芸家が活発な創作活動をしており、毎年5月には文化観光部指定の祭りである河東野生茶文化祭りの行事のひとつとして茶碗祭りを開催し、年中国内・外の多くの観光客が訪れる伝統陶磁器文化が息づいている村である。