七仏寺

七仏寺

七仏寺の伝説によると、駕洛(カラク)の国金首露王の七王子がインドから来た母の男兄弟のポオク(寶玉:長遊和尚)と一緒にここ智異山に来て雲上院を建て、2年間修道をしていた。8月15日夜、月見をしていた時、一人の王子が“青い空、真夜中の月は明朗に心の奥まで照らしてくれるね。”と言った。又、一人の王子が“月は中秋を迎えて満ちており、風は8月になってこそ涼しくなる”と言った。そして又、もう一人の王子は地に円を描いて足でいじくっていた。残りの四人の王子は頭を下げてばかりいた。禅師が杖で力一杯打つと、七人の王子は一緒に手を打ち、大きく笑っては深く悟って大覚、成仏した。

この便りを聞いた王と王妃が直接ここまで来たが、成仏した王子達に会うことができなかった。ところが寺の前の澄んだ池に成仏した七人の王子の姿がはっきり現れた。それで、この池は影池と呼ばれるようになり、現在も七仏寺にある。この時、王が泊った所に梵王寺を、王妃が泊った所に天妃寺を建てたが、今の凡旺里と大妃部落である。そして、ここのお茶は七人の王子と宝玉禅師が植えたお茶の遺種だと伝えられている。

『 東茶頌(トンダソン)』には、150年前までここ七仏寺ではお茶が作られ、草衣禅師はこの由緒深い所で『茶神伝(ダシンジョン)』を写し取ったと『茶神伝』の終りに書かれている。